押し戻りエントリーの具体条件
― 図解前提・確認してから入る ―
前回の記事では、
ブレイク後に飛びつかず、待つ理由を整理した。
では、
実際に押し・戻りが来た時、何を見て入るのか。
この記事では、
上位足と下位足を使った押し戻りエントリーの判断工程を、
図とセットで整理する。
① 押し戻りを狙っていい大前提を知る(上位足)
- 中心に見るのはエントリー足(下位足)ではない、大きな流れがわかる上位足
- 1H・4H・日足などの上位足で方向を決める
- 高値・安値の切り上げ/切り下げが崩れていないこと(ダウ理論的トレンド)
上位足の構造が崩れていれば、
押し戻り自体を考えない。
つまり、トレンドが継続している。もしくはトレンドが発生したことが重要。
ここで上図チャートを見ていこう。1Hのチャートである。青線で流れを表してみた。
安値を切り上げ、高値を切り上げて上昇していることがわかる。トレンドだ。
ダウ理論の概要について知りたい方はこちら
② 押し・戻りとして成立する「場所」(位置)
- 上位足のサポート・レジスタンス
- トレンドライン付近
- 直近の波の起点周辺
押し戻りは「形」より先に「場所」。
・上図を見てみよう。丸がついている部分が直近の高値安値と判断したとすると、安値を切り上げておりさらに高値も抜けてきた。
・これは、ダウ理論的なトレンド継続を示唆する。加えて値幅的にもしっかりとブレイクが見られる。
・明確なブレイクと判断する。
・そうした場合に次にどこを狙うか。
・押し目を狙うとするならば、前回安値(押し安値)付近。ここを破れるとトレンドが弱くなると考えると、もし反転するならそこより上。
・そこで、下位足の反転を狙いにいくことになる。
・チャート上でいうと、黄色のエリア。
・実際これは出来上がったチャートを見ているので、簡単そうに見えるが動いているチャートになると難しいだろう。
・ここで重要なのは、どのエリアまできたら狙えるだろうと考えること。
・もう一度、押し戻りとして成立する条件を確認してみてくれ(上記のポイント)
・今回で言うと・前回高値・押し安値の中。がいいだろう。ここにきたら、押し目を狙う判断に向かえる。
ダウ理論を「使いこなす」ための最短ルート
③ 反転確認は上位足の1〜2つ下で行う
上図は15分足チャート
・上位足で狙うポイントを判断できたら。続いては、エントリータイミングを探る。・これまで上位足が一番重要であると解説してきた。
・上位足は大きな流れを判断し、どのエリアで狙えるのかの判断をするのに不可欠。
・しかし、上位足で狙うエリアが判断できたとしてどのタイミングで狙えばいいのか、細かい動きがわからなくてはトレードは難しい。
・そこで細かいタイミングを図るのに下位足を使う。
ここで一旦流れを簡単に整理する。
- 上位足:大きな方向を確認し狙えるポイントを判断
- 下位足:上位足のエリアに到達後、細かい値動きのタイミングを見る
- トレードは同じ足(上位足だけ、下位足だけ)で完結させない
④ 押している最中は、まだ入らない
なぜ、下位足を見るのか?
それは、上位足が押している最中は、
- 下位足では逆方向の流れになっていやすい
- 勢いが止まっていない
この段階でのエントリーは、
ただの「早すぎる判断」。
-解説-
・上図を見てみよう。1Hのいつ下の足である15分のチャートである。
・青線が上位足で押している最中の15分の値動きである。
・どうだろう?高値と安値が切りさがているだろう。
・つまり上位足で上昇トレンドが出ていても、下位足では下降トレンドができているのだ。
・もうお分かりの人もいるだろう。上位足のトレンドに逆らっている状態ではエントリーはできない。
⑤ 押し戻り終了のサイン
- 安値(高値)の更新が止まる
- 高値・安値の切り上げ(切り下げ)が出る
- ピンバー・包み足などの否定
「押しが終わった証拠」が出るまで待つ。
上図を見てみよう。先ほどまでは15分足は下降トレンドであった。
それがしばらく上位足のエリアで揉み合った後、安値と高値を切り上げてきた(赤丸)。
ということは、上位足のトレンドと下位足のトレンドが揃ったことになる。

